孤島のアジア人 |
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| | ありました。 今日も、玄関に「今日はシーツ交換日です」の張り紙が。 昨日の19時にはありませんでした。 断言できます。
しかし、先週と同じくこれから大学へ行くのです。 10時過ぎです。 またもシーツ交換できません!! この張り紙、せめてキッチンにもあれば、朝食を食べるとき気付くことができるのに、 玄関にしかないのです。
来週の木曜は起きたらまず玄関に張り紙の確認に行くぞ、と思いつつ大学へ。
「外国人学生のための発音と朗読の練習」の授業です。 今日は、各自が持ってきた短いテキストを、2人組になって朗読し合います。 相手のテキストを見てはいけません。 聞くだけです。 それで、お互いの発音が理解できるかどうか試してみようという目的です。
私は、アメリカ人のジョン(仮名)と組むことになりました。 先に私が読みます。 昨日ロッテ(仮名)と練習したので、そこそこ読めた、と思います。 彼は、2つほど単語の発音を指摘してくれました。
次はジョンの番です。 この練習はもちろん、授業名にもある通り「発音と朗読」が目的です。 しかし、私にとっては、ヒアリングの方が大変です。
彼は、独文科の学生らしく、小説を持参してきたのですが、これがまた難しいのです。 彼も読む前に 「この本は、ちょっと難しいんだ。理解するには時間かかったよ」
そんな、読んで理解するのに時間がかかる本、聞いただけで私に理解できるわけがないのです。
案の定、ほとんど内容がわかりません。 明らかに、彼の発音云々ではなく、私のヒアリング力の低さと語彙の乏しさの問題です・・・。
先生は「2人組」とおっしゃったのですが、出席者が奇数だったので3人組のところもあり、なぜか4人で組んでるグループもあったので、時間が余りました。
ジョンとは話すのが初めてだったので、どのくらいドイツにいるのかとか、どこから来たのかなど、雑談を始めました。 初対面でよくするような質問が一通り済んで、ちょっと間があいた後、彼が云いました。
「ねえ、質問があるんだけど、いいかな」 「うん」 「あのね、別に意味はないからね。質問するだけ」 「うん」 「アジアの人は、こういう質問されたらびっくりするかもしれないけど、単にちょっと聞いてみたいだけなんだ」 「・・・」 「ほんとうに何か意図があるわけじゃあないから」
この大層な前置き。 一体彼は何を訊くつもりなのだ!とやや緊張していると
「無人島に行かなきゃいけなくて、3つだけ、自分が既に所有しているものを持っていけるとしたら、何を持っていく?」
と、ジョン。
・・・。
そこまで前置きが必要な質問ですか? と違う意味でびっくりしました。 割とよくある質問だと思うのですが・・・。
以前、この質問で他のアジア人をそんなに驚かせたことがあるのでしょうか、彼?
質問自体よりも、彼の前置きのほうが腑に落ちない私でした。
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2004/11/25(Don)
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