いま、滞在許可の延長にゆきます |
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| | リベンジです。 そうです。 市役所です。 滞在許可の更新です。
先週と同じく、5時半に起きようと思っていました。 しかし、起きたら7時です。
試合の前に、既に自分に負けた気分です・・・!
いえ、市役所の外国人局自体にはまだ間に合うのです。 しかし、授業が・・・。 これ以上先延ばしする気にもなれないので、1コマ目は休むことにしました。 まあ、日本語の授業にお客さんとして出ているだけなので、さして困りません。 よしとしましょう。
更新はあっさり終了しました。 しかも、2年分も滞在許可出してくれました。
滞在許可の延長(もしくは申請)には、経済証明書が必要です。 私は渡独前に母とドイツ大使館へ行き、母に書類にサインをしてもらいました。 そのとき持参した通帳の残高から、証明書の有効期間は2年3ヶ月となりました。
証明書には 「ドイツの大学/教育機関において学業に従事するに当り、それに係る一切の費用を負担いたします」 と書いてあります。 そして期間は、2003年10月から2005年12月までと記載してあります。 2003年10月から1年間語学学校に通ったわけですが、どうやらその期間は換算されておらず、市役所職員のおばさんは 「経済証明は2年間ね。じゃあ、2年分ビザ出しておくわね」 と2006年10月までの滞在許可を出してくれたのでした。
おばさんがよく見ずに間違って解釈したのでしょうか。 それとも、そういうものなのでしょうか・・・?
なにはともあれ、滞在許可の延長も終了、 労働許可(年間90日まで)ももらえました。 めでたいのです! 気分をよくして2コマ目の日本語の授業へ向かいました。
先生は、最初に私に質問されました。 毎回ろくに説明できない私に、それでもたびたび質問をしてくださる先生。 有り難いと云いましょうか、なんと云いましょうか・・・。
「たまごさん、《しゃぶしゃぶ》とは何ですか?」
しゃぶしゃぶ?しゃぶしゃぶといえば、料理の一種です。 ・・・じゃ、済まないですよね。 「ええと、料理の一つで、え〜、鍋のようなものにお湯を沸かし、そこに肉の固まり・・・じゃなかった、スライスを突っ込みます。それでソースを付けて食べます」 いい加減な説明です。 しかも野菜も豆腐も全て省略してます。
「皆さん、わかりましたか」 わからないと思います、先生。 というか、補足説明してください、先生!
・・・《すき焼き》は何かと訊かれたときの為に、説明考えておいたほうがよいでしょうか。それとも《鍋》?
今週は、今までの復習に当てるらしく、新しいことはやりません。 レストランでのウエイトレスと客の会話の、作成と練習です。 それと、プリントに載っている絵と単語を見ながら文章を作ります。
先生は学生を見て回ります。 人数が多いので、私も見て回るようにと先生に頼まれました。
最初はほんとうに《見て回るだけ》でした。 自分から「何か質問はないですか?」と聞けばいいんでしょうけど、 みんな会話の作成に一生懸命で、私など眼中にないのです。
どうしようかな、と思いつつ引き続きふらふらしてると、そのうち学生に質問されるようになってきました。 「《キョネン》はどういう意味ですか?」 「《ライネン、○○サンハ、キョウトヘ、イキマシタ》これで正しいですか?」 そのくらいの質問なら、笑顔で答えられます。
しかし、文法の説明を求められると、逃げ腰になってしまいます。 例えば《時》を表す副詞につける助詞。 なしか《に》か《は》か《には》か。 どうやって説明したらよいのでしょうか。 「う〜ん、普通はこう云うけど、いや、こう云っても間違いではないような・・・。いや、文法的にどうなんだろ。まあ通じるっちゃあ通じるけど・・・」
曖昧もいいとこです。 質問に答えてないです、私。 あああ、これではみんなと親しくなるどころか、一気に軽蔑されてしまいます。 しかし、母国語とはそういうものなのです。 わかってください、日本語学習者のみなさん。
授業が終わって、バス停に向かう途中でルイーゼ(仮名・安易な命名ですみません)にばったり遭いました。 ご両親はドイツ人ですが、彼女は日本で生まれ育ったので、日本語も普通に話せます。 訛りも全然ありません。 高校までは、日本にあるドイツ人学校に通っていたそうです。 この10月にドイツに来たばかりだそうです。
彼女は、私よりも日本人らしいです。 先日彼女に 「食べ物とか恋しくならない?」 と訊かれたので 「あ〜、お寿司とか食べたいな〜」 と云ったら、彼女は 「あたし、すごく納豆が食べたいの!」
納豆ですか! ちょっとびっくりしました。
今日も 「土曜に○○に行ってきたんだけど、そこで日本人の美容院見つけたから、髪の毛切ってもらったんだ」 と云うじゃあありませんか。 「えっ。ルイーゼでもドイツの美容院は不安なの?」 「だって、何されるかわからないじゃない」 あなたもですか!
外国人には恐れられています、ドイツの美容院。 美容院に行った人から、失敗談しか聞かないからです。 私に至っては、日本の美容院でさえ、自分の希望をうまく伝えられません。 ましてや、ドイツ・・・。 言葉の問題がある上に、ドイツ人とは髪質が違います。 流行や、カットの仕方も違うかもしれません。 髪の毛は、いずれ、伸びます。 それでも、どうも行く気になれません。
でも、ルイーゼもそう思っていたとは、ちょっと可笑しくなりました。 ちなみに、彼女のお姉さん(ドイツ在中)も、いつも日本に行った際に美容院に行くとのことです。 ルイーゼにとっては、日本がほんとうに故郷なんだな、と思ったのでした。
というか、思い出してみると、ドイツ人の知人からも 「切られ過ぎた!」 「変な髪型になった!」 と聞いた覚えがあります。
もちろん、日本の美容院でだって、そういうことありますが。 《美容院》てどこでもそうなのでしょうか? それとも、ドイツは特にそういうことの起こる確率が高いのでしょうか?
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2004/11/22(Mon)
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