モーツァルトに聞いてみろ   
今日は、授業、ひとつだけです。
「言語学入門」というゼミナールです。

この授業も、ゼミナールの割に、人数多いです。
全員が机を使えるわけではないのです。
椅子さえ足りません。
出窓の部分に座っている学生もいます。
先週は、床に直接座っている学生さえいました。
おおらかな授業風景・・・と云えるでしょうか?

言語学(Lingustik)とは何か、から始まり、音声学(Phonetik)、形態論(Morphologie)と続き、今日のテーマは意味論(Semantik)です。

日本語でも理解できない用語がたくさんでてきます。
先生は、例をたくさんあげて説明してくださるのですが、それでも頭が追い付きません!

ちなみにこの授業では、「学習日記」(日本語にすると小学生の課題のようですね・・・)をつけて、提出しなければなりません。
それと12月に早くも一度、筆記試験があります。
さて、どうなりますか・・・。

授業の終わりに、またもクイズのような課題が出されました。
4つの言葉の中から、仲間はずれの言葉を1つ選ぶ、というものです。
例えば、

《ヒグマ(Braunbär)》
《ホッキョクグマ(Eisbär)》
《パンダ(Pandabär)》
《コアラ(Koalabär)》

などです。
答えは《コアラ》です。
コアラはコアラ科の動物で、他はクマ科の動物だそうです。
パンダはクマ科だったのですね・・・!

他にはこういう問題もありました。

《バッハ》
《ベートーベン》
《モーツァルト》
《ヘンデル》

音楽に造詣の深くない私には、皆目検討もつきません。
《ヘンデル》って誰でしたっけ・・・?

以前、友人が
「メンデルスゾーンが・・・」
と話し始めたときに
「あ、化学者だよね?」
と云ってしまいました。
メンデレーエフです、それは!

え〜、答えは《モーツァルト》でした。
他の音楽家はドイツ人で、彼はオーストリア人だそうです。
(一般常識でしょうか・・・?)

しかし、そこでフランス人学生がすかさず云いました。
「違います!
モーツァルトが住んでいた街は、当時まだどこどこ(もう忘れました。歴史にも造詣の深くない私です・・・)の領地でした。だからモーツァルトはオーストリア人ではないのです。
ぼくたちは学校でそう習いました!」

それに対して先生は、一瞬絶句したものの
「とにかく、ドイツでは『モーツァルト』はオーストリア人ってことで通っているから、それでいいのよ」
とばっさり切り捨てられました。

日本でも、オーストリア人として認識されてますよね?
辞書にそう載ってますし。

そういえば、子どもの頃モーツァルトの伝記を読みましたね。
思い出しました。
でも、《ウィーン》《天才児》《若くして死んだ》
このくらいしか覚えていません。


夜です。
誰も使っていないようなので、シャワールームへ行きました。
何か変です。
いつもと違います。

わかりました!
シャワールームが明るいのです!
ここのシャワールームの電気は、壊れていることが多いです。
単に電球が切れてるだけなのでしょうが。

引っ越して来て1ヶ月ですが、その間普通の状態でシャワーを使ったのは、数えるほどしかありません。
あとは、いつも暗闇の中、壁の隙間からもれるかすかな灯りを頼りにシャワーを浴びていたのです。

入居3日後、初めて真っ暗の中シャワーを使った後、
「ねえねえ、シャワールームの電気壊れてるよね。見た?」
とフロアの他の住人に云ってみました。
すると彼女の答えは
「別に特別なことじゃないから・・・」
でした。
はあ、そうですか〜。

その2日後には、めでたく電気がつくようになっていたのですが、
そして3日後、またも電気はつかなくなりました。
それから今日までずっと、そのままだったのです。
私ももう慣れました。

こうして、人間いろいろなことに慣れていくのですね。
2004/11/17(Mit)  



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