耳に届くは、隣人の話し声 |
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| | 今日は午後から大学へ行きました。 ロッテと待ち合わせて、メンザ(学生食堂)で昼食を食べ、 タンデムを2時間ほど行いました。
その後ロッテと別れて、講義「17世紀の文学と文化」へ向かいます。 残念ながら、この講義に関しては、ほとんど書けません。 何故なら、あまり理解できていないからです・・・。
先生は初老の男性です。 今日はグリンメルスハウゼンの「阿呆物語(Der abenteuerliche Simplicissimus)」についてです。 日本で読んだことありません。 ドイツでもまだ読んでいません。
先生は、この小説の内容を紹介していきます。 注目すべき点は何々で、これにはどういう意味があって等の解釈も加えられます。
理解度3割程度(低すぎです)の私は、集中力が続きません。 気が付くと、話が先へ進んでいて、ますますわからなくなったりします。
メモも、当然わかることしか書けないので、授業後に見直しても、さっぱり役に立ちません。 単なる単語の羅列です。 しかもその単語すらあやしげです。 そもそも、メモを取っていると、その間話を聞くことができません。
「講義のほうが聞いているだけだから、ゼミナールより楽!」 と思っていた私ですが、間違いでした。 確かに、聞いているだけなので、楽は楽なのですが、難易度は遥かに上です。 先生は、休みなく話し続けます。 しかも話しているうちに興奮されてくると、さらにスピードがあがったりします。
「授業でドイツ語が理解できるかどうか」という点に関しては、ゼミナールのほうに軍配があがります。 先生は、学生に質問しながら授業を進めますし、 課題をやったりもしますし、わからない単語がでてきたとしても、こっそり辞書をひく時間もちょっぴりあります。
ただゼミナールでは、「研究発表」をしなければなりません。 「ドイツ人の前で、ドイツ語で発表する」というのは、かなり大変なことに思えます。 もちろん発表後には、他の学生の質問に答えなければなりませんし。
幸い、私の今取っているゼミナールでは、各学生が研究発表をすることはないようです。 (そういうゼミナールもあります。少数のようですが) どのみち避けては通れない道ですが、せめてもうちょっとドイツ語が上手になってから・・・なんて思ってます。
さて、次はゼミナール「ドイツ語文法の入門」です。 ゼミナールにしては、人数多いです、この授業。 30人はいるでしょうか。 教職のために取っている学生が多いようです。 しかし「入門」の授業のため、新入生ばかりです。 そのせいなのでしょうか。 授業中、学生が煩いのです。 全然関係ないおしゃべりをしていたり、笑ったり、鼻歌歌いながら課題をやったりです。
君たち! 静かにするのだ! 先生の話をちゃんと聞くのだ! というか、君たちが話してると、そっちが耳に入ってきちゃって、 先生の話がわからないのだ!
・・・と、小心者の私は、もちろん心の中で思うだけです。 先生も困った顔をされるものの、注意しません。
しかし、彼等は、騒ぎつつも、積極的に質問したりもします。 う〜ん、その辺は見習わないとですね。 と関心したりもします。 でもやっぱり煩いのです。
今日のテーマは、《動詞》です。 内容は、ほとんど語学学校で習ったような文法ばかりでした。 主に《接続法》と《受動態》についてです。
最後にちょっとしたゲームをしました。 先生が「Person(人称)」「Numerus(数)」「Tempus(時制)」「Modus(話法)」「Genus verbi(能動か受動か)」とおっしゃいます。 その度に各自、「2人称」「複数」「過去形」などと、1項目を紙に書いては、隣の人に回していきます。 最後に動詞の定型を書いて、もう一度隣の人へ。 それで手もとに来た紙が、自分の課題です。
30秒で答えを記入し、もう一度紙を隣の人へ。 受け取った紙の回答が正しいかどうかをチェックして終わりです。 簡単な練習です。
私に回ってきた問題は、 「2人称」「単数」「過去形」「直接法」「能動態」「schlafen」 です。 「du schliefst」 問題ありません。
最後に、隣の人の回答が回ってきました。 彼女への問題は、 「2人称」「単数」「現在完了形」「直接法」「能動態」「singen」 でした。
しかし、書いてあるのは
「du」
・・・これだけですか? そりゃあ、母国語の文法は難しいといいますが、これは・・・?
というか、先週も今週も授業でやりましたよね・・・?
なんだかショックを受けつつ、教室をあとにしたのでした。
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2004/11/16(Die)
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