つめたいあさに   
5時半起床です。
今日は外国人局へ滞在許可の延長に行きます。

外国人局が開いているのは、月・水・金の8時から12時までです。
しかし、前回行ったときは、あまりに多くの人が来ていたので、8時で既に番号札の配布が打ち切られました。
なので、早く行くほうが確実です。

しかも、私は月・水・金と、9時から授業があります。
出来れば、休みたくありません。(おお)
なので、目指すは1番乗りです。

6時20分出発です。
外はまだ《夜》です。
真っ暗で、しかも辺りは濃い霧に覆われています。
学生寮の建物を通り過ぎる途中、たまに部屋の灯りがついてるのを見ると、
あ、私以外にももう起きてる学生がいる、
とちょっぴり嬉しくなりながら、バス停へと向かいます。

時刻ぴったりにバス停へ到着しました。
ちょっと遅かったみたいです。
バスは行ってしまった後のようでした。
「寒いよー、寒いよー」
と心の中でつぶやきつつ、次のバスを待つこと20分。
ようやくバスが来ました。
車内はあったかいです。やれ、ありがたや。

街中で1回乗り換え、7時15分、外国人局へとやってきました。
待合室にはまだ誰もいません。
1番だ!と思いながら、番号札を取るために、ドアに近付くと何やら張り紙が・・・

・・・皆さん、もうお気付きのことと思いますが・・・


「研修のため、本日休みです」


・・・・・。
今日で3回目です。
無駄足を踏んだのは。
前回は2回とも、「前に住んでいた街の外国人局からまだ書類が届いてないから」と云われて、更新できなかったのです。

この街で引っ越し届けを出してから1ヶ月。
ようやく書類が転送されてきました。
金曜に電話して、確認したのです。
(それまでも1週間毎に電話していました)

「私の書類届いてますでしょうか?」
「ええと、ああ、届いてますよ」
「そうですか、じゃあ、近いうちに行きますね」
「はい、わかりました」

云ってください!!
「あ、今度の月曜は閉まってるからね」と!
一言で済むじゃあないですか!

そんなわけで朝の7時半。
街の中で一人途方に暮れる私です。
しかも寒いです。
行くとこありません、この時間。

とりあえず大学に行ってみると、解錠されていました。
自販機でホットココアを買ってようやく人心地つき、
9時まで待ちました。


月曜は、ゲストとして聴講させてもらっている、日本語の授業だけです。
割と気楽です。
でも、思いがけないことを急に質問されたりするので、うかうかしてもいられません。
ちなみに先生はドイツ人です。

1コマ目は文法の授業、2コマ目はコミュニケーションの授業です。
文法のテーマは、例の如く不変化詞でした。

コミュニケーションでは、レストランやファーストフード店での対応についての練習です。
最初に、店員と客のやりとりのテープを聞きました。
そのときに先生が
「ウエイトレスは、高い声で対応します」
とか説明しておられました。

テープでもその通り。
ウエイトレスの声だけ、他の女性客より異様に高いのです。
確かにそうなんですけど〜、何か違うような・・・。
「ウエイトレスは高い声で対応しなければならない」なんて決まりはないのですよ、ドイツ人学生の皆さん!

あ、でも私、電話であまりよく知らない人と話すときは、声のトーンが高く、
友達だとわかると急に下がったりします。
女の人って、丁寧に対応しようと思うと、声が高くなるでしょうか・・・?
これって一般的な現象ですか?

さらに先生はわざわざ
「男の人は、別に高い声で話そうとしなくてよいです」
と付け足しておっしゃっていました・・・。

ところで、私が初めてドイツのテレビで「名探偵コナン」を見たとき、ものすごい違和感を感じました。
もちろん、登場人物がドイツ語をしゃべっているのが慣れないといえば、そうなんですが、何かもっと違うところに原因がある気がします・・・。

見続けること10分。
わかりました!
全員、声が低いのです。
コナンの同級生の女の子(名前がわかりません)まで!

日本のアニメだと、子どもや女の人って、高い声があてられていることが多いですよね。
ところが、こちらでは、みんな声が低いのです。
それが普通なんでしょうけど、日本のアニメに慣れている私には、どうも奇妙に響きます。

「フルハウス」の「ステファニー」も然りです。
(ご存じでしょうか?)
声が低いだけで、なんだかキャラクターも違ってみえます。

そういえば、こちらでは「低いトーン」のほうがよしとされているみたいです。

「外国人学生のための発音と読解」という授業に、イラン人の女の子がいます。
この子が、また、ものすごく美人で、可愛いのです!
(それについてはまたの機会に・・・)

彼女はドイツ語の発音がとても綺麗です。
先生にもいつも褒められます。
でも先生は一度こうおっしゃいました。

「あなたの発音はとてもよいです。
でももっと低いトーンで話す訓練が必要ですね」
そんなわけで、彼女は今、低い声を出すボイストレーニングについて先生に相談しているそうです。

知りませんでした。
高い声はあまりよくないのですね!
わたしもこれからは気をつけましょう。


日本語の授業の話に戻ります。
1コマ目と2コマ目の授業は、違う建物で行われています。
なので1コマ目の後、今日もタンデムパートナーのロッテ(仮名)と一緒に移動しました。

彼女がトイレに行ってくるというので、一人廊下で待っていました。
そこに、同じ授業にでているシモン(仮名)が。

「やあ、ロッテはトイレに行ってるの?」
「うん」
「そう。たまごはドイツの習慣にも慣れないとね」

なんのこっちゃ、と思っていますと
「こういう場合、友達は一緒にトイレに付いていくんだよ」
ええ!
そうなんですか!
初めて聞きました!

「ええっ。そうなの?どうして?」
「わかんないけど、そういうもんなんだよ」
「男の子もそうなの?」
「いや、違うよ」
そりゃ、そうですよね。莫迦な質問をしてしまいました・・・。

そこへロッテが戻ってきました。
「ロッテ、ごめん。私、失礼なことしちゃったみたいだね」
「なんのこと?」
「こういう場合、私は一緒にトイレに付いていくべきだったんでしょう?」
「へ?そんなことないよ」
「でも、ドイツ人の友達だったら、一緒に行ってた?」
「別にそんなことないと思うけど」

ロッテの話では、パーティやディスコでは、女の子は連れ立ってトイレに行き、
お化粧を直したり、女の子だけでなにやら話し合ったりする、とのことです。
そうですか、そうですよね。
それだったら日本でもよくあることですね。

シモンはどうやらそれを勘違いしていたらしいです。
誰かがトイレに行くときは、友達は付いていくものだ、と。

彼もまだ若いですからね。
そんな思い違いもありでしょう。
ちょっと照れた顔で
「いやあ、間違ったこと教えちゃった」
と云っていました。

それにしても、変な習慣があるなあ、と思ってしまった私です。
そんなわけないですよね、小学生じゃないんですし。
(私が小学生の頃は、いつも友達と連れ立ってトイレ行っていました。何故って、学校のトイレが怖かったからです・・・。廊下のはずれにありましたし、暗かったですし。今の小学生もそうなんでしょうか?)
2004/11/15(Mon)  



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